昭和の時代は、背広 (現在は死語?) は買うものでなく作るものだったようです。
家の近所にも2軒の仕立て洋服屋がありました。
値段も高くて、数万円くらいしていましたが、当時の物価を考えると、今で言えば10数万円という感じでした。
そんな高い物なのに、サラリーマンは毎日、それを着て会社へ行きました。
近年、クールビズが流行って、必ず背広を着るのは営業くらいです。
いや、営業でさえ着なくなってきています。
自分が初めて背広を買ったころには、既製品を売る量販店ができていたので、それを買いましたが、それでも今よりかなり高めでした。
今だと、背広を仕立てるなんてめったにないかと思います。
当然、仕立て洋服屋も店主が高齢になりいつの間にかなくなってしまいました。
東京だと、中央官庁の地下にたいてい商店街があり、そこに仕立て洋服屋がよくありました。
いかにも需要がありそうなので、今もあるかもしれませんね。